特集 ここまで進んだ肝硬変診療
4.肝硬変合併症の治療(2)肝性脳症に対する最新の治療―不顕性肝性脳症の病態も含めて
星川 恭子
1
,
上野 義之
1
1山形大学医学部内科学第二講座
キーワード:
肝性脳症
,
リファキシミン
,
肝硬変
,
不顕性肝性脳症
Keyword:
肝性脳症
,
リファキシミン
,
肝硬変
,
不顕性肝性脳症
pp.1293-1299
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002780
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肝硬変の合併症として肝性脳症は日常診療で遭遇することが多い病態であり,また患者のQOLを著しく低下させて生命予後にも密接に関係する.近年,肝性脳症に対してリファキシミンが導入されるなど肝硬変合併症の診療は進化している.5年ぶりに改訂された「肝硬変診療ガイドライン2020」では不顕性肝性脳症に関するクリニカルクエスチョンが新たに追加された.本稿では,肝性脳症に対する最新の治療や,不顕性肝性脳症の病態について「肝硬変診療ガイドライン2020」の内容を確認しながら解説する.
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