特集 いまさら聞けない! 肝胆膵疾患—みなさんのギモンに答えます
肝硬変の診断と合併症に対する治療
肝性脳症の診断と治療薬の選択
清水 雅仁
1
,
華井 竜徳
1
1岐阜大学大学院消化器病態学
キーワード:
肝性脳症
,
肝硬変
,
不顕性脳症
,
アンモニア
,
分岐鎖アミノ酸
,
BCAA
Keyword:
肝性脳症
,
肝硬変
,
不顕性脳症
,
アンモニア
,
分岐鎖アミノ酸
,
BCAA
pp.450-453
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227475
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肝性脳症は急性肝不全や肝硬変など重篤な肝疾患の経過中に,多彩な精神神経症状(意識,感情,認知,行動の障害など)をきたす症候群である.肝性脳症は臨床的に明らかな意識障害を呈する顕性脳症と,意識状態が一見正常と判断されても,動作・認知能力の異常を認める不顕性(covert)脳症(潜在性脳症・ミニマル脳症)に分類される.肝性脳症は肝疾患患者の予後やQOLと関連するため,早期診断と適切な治療が必要である.
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