特集 肝疾患エキスパートブック 栄養管理に活かすための最新情報
(Part 1)肝硬変 肝性脳症患者に対する栄養療法と生活指導
田尻 和人
1
1富山大学 医学部消化器内科
キーワード:
肝硬変
,
肝性脳症
,
栄養管理
,
生活指導
Keyword:
Liver Cirrhosis
,
Hepatic Encephalopathy
,
Nutrition Therapy
pp.464-467
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2022003460
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<Key Point>・肝性脳症は肝機能低下や門脈大循環シャントにともなって起きる神経精神症状であり、神経心理テストによってしか判定されない潜在性脳症から昏睡までみられる。・肝性脳症の発症には腸内細菌バランスの異常と肝細胞機能低下、門脈大循環シャント、骨格筋、神経細胞、神経伝達物質などの複合的な要因が関与する。・アンモニアは肝性脳症の原因の一つであるが、腸内細菌、肝細胞に加え、骨格筋もアンモニア代謝に重要な働きを担っている。・肝性脳症は肝硬変患者の予後に直結する疾患で、栄養療法、薬物療法、生活指導が重要である。
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