今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
肝硬変診断の定石とPitfall
不顕性肝性脳症の診断
今井 深
1
,
駒場 正雄
1
,
植松 幹雄
1
,
鴨下 宏海
1
,
空閑 和人
1
,
戸島 恭一郎
1
1東京慈恵会医科大学・第1内科
pp.1552-1556
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901662
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ポイント
1)肝硬変症の合併症対策の向上により,代償期として管理する機会が増えた.
2)不顕性肝性脳症は,肝硬変症経過中に生じる潜在性の肝性脳症状態を意味し,昏睡度分類の0度ないしI度に相当する.
3)臨床上,正常な精神神経状態であるが,記号追跡試験などの鋭敏な試験を行えば神経機能の異常が認められる状態である.
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