増大号 肝疾患 臨床検査でどう迫る?
3章 慢性の肝疾患
肝性脳症における血中アンモニア検査の位置付け
片山 和宏
1
1市立貝塚病院
キーワード:
尿素回路
,
グルタミン合成
,
ISHEN
,
顕性肝性脳症
,
不顕性肝性脳症
,
分岐鎖アミノ酸
,
BCAA
Keyword:
尿素回路
,
グルタミン合成
,
ISHEN
,
顕性肝性脳症
,
不顕性肝性脳症
,
分岐鎖アミノ酸
,
BCAA
pp.1152-1155
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203430
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はじめに
肝性脳症は,急性肝不全や慢性肝疾患の終末像である肝硬変などの病態で起こりうる精神神経的な症状である.原因は,中枢神経での偽神経伝達物質作用やγ-アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid:GABA)レセプターの活性化など多岐にわたるが,なかでも窒素代謝の過程で産生されるアンモニアの関与は大きい.
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