第Ⅰ部 診断のチェックポイント 第6章 肝硬変合併症診断のチェックポイント 3．肝性脳症の診断

・最近は，不顕性肝性脳症と顕性肝性脳症に分けて診断を行うことが多くなってきた．不顕性肝性脳症の段階で早期診断を行うことが，予後向上には重要であると考えられている．

・肝性脳症の診断には，肝予備能の評価のみでなく，門脈-大循環シャントの有無を画像で確認することが重要である．

・不顕性肝性脳症の診断には，Stroop testやNCTなどタブレットのアプリを用いて行うテストが有用である．