特集 ここまで進んだ肝硬変診療
4.肝硬変合併症の治療(3)静脈瘤と門脈血栓症の治療―薬物治療から内視鏡治療,IVRまで
日高 央
1
,
窪田 幸介
1
,
草野 央
1
1北里大学医学部消化器内科学
キーワード:
内視鏡的静脈瘤硬化療法
,
内視鏡的静脈瘤結紮術
,
NSBB
,
BRTO
,
アンチトロンビン
Keyword:
内視鏡的静脈瘤硬化療法
,
内視鏡的静脈瘤結紮術
,
NSBB
,
BRTO
,
アンチトロンビン
pp.1300-1308
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002781
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門脈圧亢進症が原因の消化管静脈瘤出血は,肝硬変の最も重篤な合併症の一つであり,その治療法には内視鏡治療,手術療法,IVR治療および薬物療法が存在する.BRTOは,孤立性胃静脈瘤に対してきわめて有効であり,また肝性脳症に対する有効性も数多く報告されている.門脈血栓の形成には,肝硬変症における凝固・抗凝固のインバランスが深くかかわっている.一方,血栓溶解療法には消化管出血等の危険性も伴うため,リスクベネフィットの検証が必要である.
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