特集 あなたの知らないIBD診療の世界
2.新規治療法・検査法(3)クローン病に対するウステキヌマブ,ベドリズマブの治療効果および薬剤選択
内山 和彦
1
,
髙木 智久
1,2
1京都府立医科大学消化器内科
2京都府立医科大学医療フロンティア展開学
キーワード:
ウステキヌマブ
,
ベドリズマブ
,
肛門病変
,
小腸病変
,
CDST
Keyword:
ウステキヌマブ
,
ベドリズマブ
,
肛門病変
,
小腸病変
,
CDST
pp.413-421
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002570
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近年,さまざまな生物学的製剤がクローン病(CD)の治療に使用可能となっている.それに伴い,適切な薬剤選択はCD患者の治療に重要である.新規の生物学的製剤はそれぞれCDに対する有効性が報告されているが,薬剤の選択基準は明確ではない.抗IL-12/23抗体製剤,抗α4β7インテグリン抗体製剤は抗TNF-α抗体製剤に続く生物学的製剤であり,近年有効性や有効な症例の臨床的特徴などの報告が蓄積されている.それぞれの薬剤の適応患者の基準は現時点で明らかではないが,後方視的検討に基づいた臨床的背景の多角的評価など有効性の予測が試みられている.
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