特集 IBD診療のdecision making ― 専門医の選択
3.クローン病初期治療(2)ウステキヌマブまたはベドリズマブから開始する立場から
長坂 光夫
1
1藤田医科大学消化器内科学Ⅰ
キーワード:
クローン病
,
ウステキヌマブ
,
ベドリズマブ
Keyword:
クローン病
,
ウステキヌマブ
,
ベドリズマブ
pp.159-165
発行日 2021年1月20日
Published Date 2021/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001669
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生物学的製剤の開発により難治性クローン病に対する治療成績は飛躍的に向上したが生物学的製剤抵抗例の出現により,なお治療に難渋する症例が存在する.新規生物学的製剤であるウステキヌマブは皮膚病変や狭窄症例,低栄養を伴う症例には好適と考えられ,またベドリズマブは感染防御が重要視されている現在の新型コロナウイルス(COVID—19)禍においてその機序から全身への安全性が高いという観点から第一選択薬として好適である.
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