特集 上部消化管腫瘍における先進的内視鏡治療の進歩
2 .注目される内視鏡治療の実際(2)胃腫瘍に対するLECS
平松 良浩
1,2
,
大澤 恵
3
,
竹内 裕也
1
1浜松医科大学外科学第二講座
2浜松医科大学周術期等生活機能支援学講座
3光学医療診療部
キーワード:
胃粘膜下腫瘍
,
早期胃癌
,
腹腔鏡・内視鏡合同手術
Keyword:
胃粘膜下腫瘍
,
早期胃癌
,
腹腔鏡・内視鏡合同手術
pp.39-47
発行日 2020年12月20日
Published Date 2020/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001637
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
LECSは,胃SMTに対する低侵襲手術として開発されたが,さまざまな関連手技の開発とともに発展し,最近では胃癌手術にも応用されている.適切な治療方法を選択するためには,さまざまなLECS手術手技の特徴とその使い分け・適応について理解することが重要である.胃SMTでは,5 cm以下の壁内発育型・管内発育型がLECSのよい適応であるが,腫瘍の大きさや随伴潰瘍病変の有無による使い分けが必要である.胃癌でも早期癌の根治術から進行癌の姑息術まで広く適応拡大される可能性があるが,医原性播種を回避する術式を選択することが望ましい.LECSは内科医と外科医の協力により,今後さらなる発展が期待される.
Copyright © 2020, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.