特集 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)の現状と展望
Ⅱ.高難度LECS 3)非乳頭部十二指腸腫瘍に対するLECS
金治 新悟
1
,
裏川 直樹
1
,
鷹尾 俊達
2
,
森田 圭紀
3
,
豊永 高史
2
,
掛地 吉弘
1
1神戸大学大学院医学研究科外科学講座食道胃腸外科学分野
2神戸大学医学部附属病院光学医療診療部
3神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター消化器内科
キーワード:
表在型非乳頭部十二指腸腫瘍
,
腹腔鏡・内視鏡合同手術
Keyword:
表在型非乳頭部十二指腸腫瘍
,
腹腔鏡・内視鏡合同手術
pp.1673-1677
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002457
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非乳頭部十二指腸癌は希少癌であり,リンパ節の転移頻度や腫瘍局在ごとの転移状況は不明な点が多い。しかし,深達度が粘膜にとどまる非乳頭部十二指腸癌のリンパ節転移はほとんどなく1,2),粘膜内癌を含めた表在型非乳頭部十二指腸腫瘍に対しては局所切除で根治可能と考える。アプローチ法に関しては,腹腔鏡下十二指腸局所切除では表在型十二指腸腫瘍の切除範囲の同定が困難であり,健常部を可能なかぎり温存した内視鏡的切除による病変の一括切除が望ましい。
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