特集 上部消化管腫瘍における先進的内視鏡治療の進歩
2 .注目される内視鏡治療の実際(7)十二指腸腫瘍に対するLECS
井田 智
1
,
布部 創也
1
,
吉水 祥一
2
,
幕内 梨恵
1
,
熊谷 厚志
1
,
大橋 学
1
1がん研有明病院消化器センター胃外科
2がん研有明病院上部消化管内科
キーワード:
腹腔鏡・内視鏡合同手術
,
非乳頭部十二指腸腫瘍
,
低侵襲手術
Keyword:
腹腔鏡・内視鏡合同手術
,
非乳頭部十二指腸腫瘍
,
低侵襲手術
pp.75-81
発行日 2020年12月20日
Published Date 2020/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001642
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十二指腸表在性腫瘍に対する術式は確立していない.内視鏡治療は技術的な困難性に加え,切除部が膵液や胆汁にさらされることでの遅発性穿孔や後出血などの重篤な合併症につながる危険をはらんでいる.一方で,外科切除では腫瘍局在の診断が術中につけにくいため,局所切除に留まらず膵頭十二指腸を含めた過侵襲となる場合がある.腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)は,非乳頭部の表在性腫瘍に対して,これらの問題を十分に解決しうる術式として有望である.
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