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特集 内科と外科のコラボレーション手術の今
[胃粘膜下腫瘍に対するコラボレーション手術]
LECSの概要:Classical LECS―inverted LECS
An overview of laparoscopic and endoscopic cooperative surgery (LECS): from classical LECS to inverted LECS
東園 和哉
1
,
布部 創也
1
Kazuya Higashizono
1
,
Nunobe Souya
1
1がん研究会有明病院胃外科
キーワード:
胃粘膜下腫瘍
,
Classical LECS
,
inverted LECS
Keyword:
胃粘膜下腫瘍
,
Classical LECS
,
inverted LECS
pp.1534-1538
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001109
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はじめに
腹腔鏡と内視鏡を用いることによって胃の管腔内外から安全かつ確実に全層切除することが可能である腹腔鏡内視鏡合同手術(laparoscopic and endoscopic cooperative surgery:LECS)は,低侵襲な局所切除法として2014年に保険適用となり,以降腹腔鏡下手術の延長線として胃粘膜下腫瘍をおもな対象として国内外に普及している。LECSの黎明期に紹介された管腔開放性術式である classical LECS以降,CLEAN-NET,NEWSなど管腔を開放することなく腫瘍を切除する方法も考案され,臨床の現場に広まりつつある。こうした流れによって,腫瘍の大きさ,発育形式など病変自体の特徴に応じた適切な術式を選択することが可能となっている。当初は腫瘍の露出,内容物の漏出による播種や感染リスクが懸念されていたが,inverted LECSの開発によりそのリスクが軽減されることで一般化が進んだ。本稿では classical LECS と inverted LECSを概説する。
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