特集 ガイドラインに基づいた肝癌診療
2.肝癌治療のアルゴリズム
有田 淳一
1
,
赤松 延久
1
,
金子 順一
1
,
阪本 良弘
1
,
長谷川 潔
1
1東京大学医学部附属病院肝胆膵外科
キーワード:
肝細胞癌
,
ガイドライン
,
治療アルゴリズム
,
肝切除
,
焼灼療法
Keyword:
肝細胞癌
,
ガイドライン
,
治療アルゴリズム
,
肝切除
,
焼灼療法
pp.605-611
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000346
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「肝癌診療ガイドライン」第4 版の治療アルゴリズムは,従来の「エビデンス」をベースとしたガイドラインと,「コンセンサス」を重視して作成された肝癌治療アルゴリズムを統合するべく作成された.全体的な方針は踏襲されているが,フローチャートの入り口が従来の「肝障害度」から「Child‒Pugh 分類」に変わった点,これまでは欄外に記載されていた肝外転移と脈管侵襲がフローチャートの中に取り込まれた点と,従来は「化学療法」とされていた選択肢がソラフェニブあるいは新規に有用性が示されつつあるレゴラフェニブ,レンバチニブを意識して「分子標的薬」という名称に変わった点がおもな変更点であり,実臨床での使用がしやすいように考慮されている.
※最後のページに訂正情報があります.
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