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特集 原発性肝癌診療ガイドラインを読み解く
I. 肝癌診療ガイドライン第5版
3.肝癌治療アルゴリズム
The practical algorithm for the treatment of hepatocellular carcinoma
竹村 信行
1
,
國土 典宏
1
N. Takemura
1
,
N. Kokudo
1
1国立国際医療研究センター
キーワード:
肝細胞癌
,
治療アルゴリズム
Keyword:
肝細胞癌
,
治療アルゴリズム
pp.924-930
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_924
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肝癌診療ガイドラインが改訂され,2021年版(第5版)が発行された.治療アルゴリズムにおける大きな改訂点は次の2点,つまり①3 cm以内の単発肝細胞癌に対して,切除と焼灼療法が同等に推奨されるようになったこと,②脈管侵襲陽性肝細胞癌に対する推奨治療について,前版では塞栓,切除,動注,分子標的薬と4つの治療が併記されていたが,2021年版では切除が第一選択,薬物療法が第二選択として推奨されることになったことである.塞栓療法,肝動注療法もその次の選択肢として弱く推奨されているが,治療アルゴリズム記載の原則に則って,アルゴリズム上には記載されないこととなった.そのほかの条件の治療推奨はほぼ前版の推奨が踏襲されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022