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特集 原発性肝癌診療ガイドラインを読み解く
II. 肝内胆管癌診療ガイドライン2021年版
2.肝内胆管癌治療アルゴリズム
Treatment algorithm for intrahepatic cholangiocarcinoma
阪本 良弘
1
,
川口 翔平
1
,
百瀬 博一
1
,
松木 亮太
1
,
小暮 正晴
1
,
鈴木 裕
1
Y. Sakamoto
1
,
S. Kawaguchi
1
,
H. Momose
1
,
R. Matsuki
1
,
M. Kogure
1
,
Y. Suzuki
1
1杏林大学医学部付属病院肝胆膵外科
キーワード:
肝内胆管癌
,
治療アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
原発性肝癌取扱い規約
Keyword:
肝内胆管癌
,
治療アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
原発性肝癌取扱い規約
pp.975-979
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_975
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2021年に初めて出版された肝内胆管癌診療ガイドラインの中に,肝内胆管癌の治療アルゴリズムが記載された.肝細胞癌の治療アルゴリズムを一部踏襲し,肝予備能,遠隔転移の有無,領域リンパ節転移の有無,腫瘍数の4因子をもとに設定されている.領域リンパ節転移がなく,単発の場合,切除のもっともよい適応となる.領域リンパ節転移あるいは多発のいずれかの因子が認められる場合,その程度に応じて個別に切除あるいは薬物療法が選択される.領域リンパ節転移と多発の両因子が認められる場合は薬物療法が選択される.肝癌取扱い規約の進行度分類との整合性の検証や,近年の薬物療法や術後補助化学療法の追記が,今後の展開として考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022