Japanese
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特集 見直される上部消化管癌の治療戦略
I. 総論
1.食道癌診療ガイドラインにみる治療戦略の展望
Treatment strategy based on esophageal cancer practice guidelines
坊岡 英祐
1
,
竹内 裕也
1
E. Booka
1
,
H. Takeuchi
1
1浜松医科大学外科学第二
キーワード:
食道癌
,
ガイドライン
,
臨床病期
,
治療アルゴリズム
Keyword:
食道癌
,
ガイドライン
,
臨床病期
,
治療アルゴリズム
pp.1-6
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1
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現行の食道癌診療ガイドライン第4版は2017年に刊行され,臨床病期ごとの治療アルゴリズムが明記された.治療法の決定にあたっては,正確な病期診断に加え,耐術能やperformance status(PS)の評価も重要となってくる.食道癌に対する治療は食道切除術や根治的化学放射線療法など患者に負担の大きい治療が中心である.また人口の高齢化に伴い,食道癌患者の高齢化も認めている.治療法の選択の際に年齢だけをカットオフとすることは少ないと思われるが,年齢も重要な要素であることは間違いなく,患者1人ひとりに応じたテーラーメイド治療が求められる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022