Japanese
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今月の主題 Barrett食道腺癌の内視鏡診断と治療2021
トピックス
EMR/ESD後のBarrett粘膜に対する内視鏡治療—RFA—カナダでの現状
Endoscopic Therapy of the Remaining Barrett's Esophagus after EMR/ESD: The RFA in Canada
岩谷 勇吾
1,2
,
島村 勇人
2,3
,
本田 寛和
2
,
小林 亮介
2
,
六車 直樹
2,4
Yugo Iwatani
1,2
1信州大学医学部内科学第二講座
2Advanced Therapeutic Endoscopy Unit, St. Michael's Hospital, University of Toronto
3昭和大学江東豊洲病院消化器センター
4徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
2Advanced Therapeutic Endoscopy Unit, St. Michael's Hospital, University of Toronto
キーワード:
RFA
,
焼灼療法
,
EET
,
CE-N
,
CE-IM
Keyword:
RFA
,
焼灼療法
,
EET
,
CE-N
,
CE-IM
pp.235-238
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202254
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はじめに
本邦と欧米における,Barrett食道癌に対する内視鏡治療の最大の相違は,その目標とするゴールが異なることである.本邦では癌に対し内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection;ESD)による病変の一括切除を行った後に慎重な経過観察を行うが,欧米においてはまず癌を内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection;EMR)やESDで切除した後,残存するBarrett粘膜に対してラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation;RFA)やcryotherapyに代表される焼灼療法(ablative therapy)を行い,Barrett粘膜そのものを根絶し,扁平上皮に置換させることが最終目標となっている(Fig.1).
本稿では筆者らが臨床留学した北米最大のBarrett食道センターの一つであるカナダのトロント大学セントマイケルズ病院における経験をもとに,欧米のBarrett食道に対するRFA治療につき概説する.
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