特集 長期透析の現況・課題と対策
3.長期透析患者にみられる病態(3)CKD-MBDと骨粗鬆症
谷口 正智
1
1福岡腎臓内科クリニック
キーワード:
骨粗鬆症
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
骨折
,
脆弱性
Keyword:
骨粗鬆症
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
骨折
,
脆弱性
pp.377-383
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003367
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透析患者の骨折リスクへの対策として,まずPTHを低く管理することが重要であり,その手段としてカルシミメティクスを中心に治療することが好ましい.脆弱性骨折の既往がある場合や,骨密度低下が著明な場合など,骨折リスクが高いと判断されたら,骨粗鬆症治療薬の投与を検討する.PTHを低く管理したうえで,骨代謝回転を評価し,骨粗鬆症治療薬の投与を検討する.骨吸収抑制薬としてビスホスホネート,デノスマブ,骨形成促進薬としてテリパラチド,骨代謝調節薬としてエルデカルシトール,ロモソズマブが挙げられる.病態に応じた適切な骨粗鬆症治療薬の選択が重要となる.

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