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特集 CKD-MBDの新しい潮流
CKD-MBD治療
現行治療の死亡・骨折予防効果と課題 透析期:CKD-MBD治療が透析患者の生命予後,骨折に及ぼす影響
An influence of CKD-MBD treatment on mortality and fracture:dialysis patients
谷口 正智
1
TANIGUCHI Masatomo
1
1福岡腎臓内科クリニック
キーワード:
カルシウム
,
リン
,
副甲状腺ホルモン
,
骨折
,
骨粗鬆症
Keyword:
カルシウム
,
リン
,
副甲状腺ホルモン
,
骨折
,
骨粗鬆症
pp.345-350
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000879
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はじめに
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(chronic kidney disease-mineral and bone disorder:CKD-MBD)における治療が透析患者に及ぼす影響を考えるうえで,さまざまな診療ガイドラインを考察することが重要となる。特にCKD-MBD治療の根幹となるカルシウム(Ca),リン(P),副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)の管理が,実際に生命予後や骨折のリスクを抑えることができるかについての検証はまだ十分とはいえない。本稿では,主にこれら血清マーカーの管理が透析患者の予後に及ぼす影響について,診療ガイドラインの流れを概説するとともに,これらCKD-MBD治療が抱える今後の課題について考察していく。
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