特集 CKD-MBDガイドラインを再考する─KDIGOガイドライン改訂を受けて
5.保存期患者のCKD-MBD診療
矢野 卓郎
1
,
大矢 昌樹
1
,
重松 隆
1
1和歌山県立医科大学腎臓内科学
キーワード:
CKD-MBD
,
保存期CKD患者
,
高リン血症
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
Ca含有P吸着薬
Keyword:
CKD-MBD
,
保存期CKD患者
,
高リン血症
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
Ca含有P吸着薬
pp.209-214
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000136
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KDIGO(Kidney Disease:Improving Global Outcomes)により,CKD に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)という概念に基づいたガイドラインが発表され,血管石灰化を含む全身性疾患として捉え,生命予後改善を目標するものとなった.透析導入時期にはすでにMBD が発症していることは広く知られており,CKD-MBDの評価および治療介入は従来の透析期に近い時期からさらに早期の保存期へと変化しつつある.改訂されたガイドラインでは,これまでに蓄積されたエビデンスに基づき,保存期CKD にも範囲を広げた内容となっている.
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