特集 日常診療で診るCKD―乗り遅れないための最新情報
進行したCKDとESKD
CKD-MBD
北島 夏見
1
,
角田 隆俊
1
1東海大学医学部付属八王子病院腎内分泌代謝内科
キーワード:
CKD-MBD
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
リン吸着薬
,
活性型ビタミンD製剤
,
受容体作動薬
Keyword:
CKD-MBD
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
リン吸着薬
,
活性型ビタミンD製剤
,
受容体作動薬
pp.585-590
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000787
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Headline
・近年,慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)が心血管疾患リスクの上昇や生命予後に悪影響を及ぼすことが明らかとなってきている.
・欧米のガイドラインのP,Ca,副甲状腺ホルモン(PTH)適正値,副甲状腺摘出術(PTx)推奨値をわが国と比較した場合,P値,Ca値の管理は類似した管理目標となっている.大きな差異はPTH値のレベルがわが国で低いことである.
・CKD-MBDは保存期腎不全の段階から発症し,高齢化に伴う慢性腎臓病(CKD)患者の増加から,一般内科でもCKD-MBDに対して認識する必要性が増している.
・現在,われわれCKD-MBDにかかわる医療者が相対している患者は,2008年以前の重度の二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)患者ではない.今後の治療目的の1つは重度のSHPTへ進展させないことと考えられる.
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