特集 長期透析の現況・課題と対策
3.長期透析患者にみられる病態(2)Aβ2M(透析関連)アミロイドーシス
雨宮 伸幸
1,2
,
星野 純一
2
1済生会加須病院腎臓内科
2東京女子医科大学腎臓内科学分野
キーワード:
透析
,
β2ミクログロブリン
,
アミロイドーシス
Keyword:
透析
,
β2ミクログロブリン
,
アミロイドーシス
pp.371-376
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003366
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長期透析が多く,透析患者の高齢化が進む本邦においてAβ2Mアミロイドーシスは重要な透析合併症であり,透析関連アミロイドーシス(DRA)とも呼ばれる.Aβ2Mアミロイドーシスはβ2mを前駆蛋白質としたアミロイド細線維が組織に沈着し,手根管症候群や破壊性脊椎関節症を起こす.アミロイド線維形成にはβ2mの蓄積に加え,複数の生体分子との相互作用やマクロファージを介したサイトカイン触媒性の炎症が影響していると考えられている.

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