特集 特集透析患者の栄養状態と生活評価
2.実臨床における評価(1)安定した長期透析を維持するための生活評価法(食事からの栄養摂取量)
北林 紘
1
,
竹内 佳乃子
1
1新光会村上記念病院栄養科
キーワード:
自己効力感
,
食事
,
栄養摂取量
,
食事パターン
,
長期生存
Keyword:
自己効力感
,
食事
,
栄養摂取量
,
食事パターン
,
長期生存
pp.1488-1494
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002354
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透析歴10年以上の長期生存している血液透析患者を対象に,栄養摂取量,食事パターン,食事に関する自己効力感を調査した.対象は血液透析歴24〜43年の3名(男性2名,女性1名,年齢71〜81歳)であり,食事調査の結果,慢性透析患者の食事療法基準と比較して概ね良好な栄養摂取量であった.食品摂取の多様性得点(DVS)は4〜6点であった.3名は,魚,大豆・大豆製品,緑黄色野菜をほぼ毎日食べている点,食事や水分制限に全く困っていない点が共通していた.食事に関する自己効力得点(DMSES)は,10〜18点であり先行研究の平均9.3点よりも高値であった.DVS,DMSESと栄養摂取量の関連を明らかにするにはさらなる調査が必要である.
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