特集 特集透析患者の栄養状態と生活評価
2.実臨床における評価(2)検査値から栄養摂取量を推定する方法
小田 浩之
1
1藤田医科大学病院食養部・管理栄養士
キーワード:
血液透析
,
腹膜透析
,
食事摂取量の評価
,
標準化蛋白異化率
Keyword:
血液透析
,
腹膜透析
,
食事摂取量の評価
,
標準化蛋白異化率
pp.1495-1498
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002355
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食事摂取量の評価は,食事記録や問診による聞き取りなどから行うことが可能であるが,さまざまな要因により実摂取量と比較し誤差が生じることから,各種検査値から計算された客観的な数値を併せて評価することが望ましい.血液生化学検査値,体液量などからたんぱく質,食塩,カリウムなどの各種栄養摂取量を推定することが可能である.いずれの方法もある仮定に基づいて算出する方法であり,患者の代謝状態や透析効率などの影響を受けることに留意する必要がある.また,得られた結果だけでは,具体的な食事内容や改善策までを探ることはできない.したがって,食事調査などにより得られる患者の具体的な食事内容などを併せて評価することが重要である.
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