特集 慢性腎臓病の看護実践をリフレクションする
3.実践報告(8) 腹膜透析+血液透析併用療法患者の看護― 患者が抱く自らの身体への気づかいのありように看護師が気づき,関心を向けたことで支援につなげた事例
小川 和美
1
1長崎大学病院看護部・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
併用療法
,
病気体験の聴取
,
気づかい
Keyword:
併用療法
,
病気体験の聴取
,
気づかい
pp.309-314
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000831
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腹膜透析と血液透析の併用療法を受ける患者は,腹膜透析とともにある生活から,併用療法とともにある生活を新たに創造していく必要がある.しかし併用療法とともにある生活を確立することは容易ではない.併用療法を受ける患者への看護支援を検討する際,まず腹膜透析とともに生きてきた患者の病気体験を知ることが重要である.看護師が患者の病気体験を聴取することで,患者の置かれた状況や患者固有の関心のありようを知ることができる.さらに患者が抱く自らの身体への気づかいを看護師自身が大切にしていく看護支援に繫げることができる.また看護支援を検討する際には,患者とともに検討することや,必要に応じて他部門との協働も重要である.
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