特集 看護の仕事って何だろう?
新人の気づき・気づかいと教育の課題
川上 道江
1
,
中村 志保子
1
,
箭原 ぷじゑ
2
,
田地 直子
2
,
野月 千春
3
,
土佐 千栄子
3
,
首藤 まり子
3
,
石野 徳子
4
,
武田 光代
5
,
砂田 好至子
5
,
中澤 恵子
5
,
清田 朝子
6
,
上野 眞弓
7
,
松本 千香江
8
,
村松 節子
9
,
田辺 雅美
10
,
大森 優子
8
,
佐藤 紀子
11
1日大板橋病院
2厚生中央病院
3東京厚生年金病院
4昭和大学鳥山病院
5東邦大学付属大森病院
6東京医科大学病院
7都立豊島病院
8三井記念病院
9都立府中病院
10順天堂大学附属順天堂医院
11東京女子医科大学看護学部
pp.512-515
発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906081
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その日,研修担当婦長としての自分の仕事がひと段落ついたので,病棟のカンファレンスに参加しようと思い立ち,とある病棟に出向きました.病棟は入退院の業務で忙しく,ナースの姿は見えませんでした.[集まれないのかな,じゃあ,まだ始まらないな]と思いつつ,記録でも読んでいようと何気なくある1冊を手にとりました.
それは,食事療法による血糖コントロール目的で入院された60歳代の糖尿病患者さんの記録でした.過去に何回か栄養指導を受けているようでしたが,いずれも失敗に終わりコントロールを崩して入退院を繰り返しており,今回は2週間の入院予定です.[単位計算をしての食事療法は難しいんじゃないのかなあ.今まで何がうまくいかなかったのかなあ.自分では何が原因と思っているのかなあ.食事は誰が作るのかなあ.支援してくれる人は誰かなあ.あと1週間弱で退院だけど1回くらいは体験外泊したのかな.どこまでできるようになったのかなあ]などと考えながらデータベースを見てみると,食事を作り,支援者は長男であるという以外の情報は何も入っていませんでした.疑問に思って看護計画を開くと,なんとそこには「表○の食品が言える」という目標が立っていました.[食品分類が言えれば食事が作れるのかー!!]と叫びたいのを抑え,プライマリーナースを探しました.プライマリーナースは2年目のナースでした.
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