特集 慢性腎臓病の看護実践をリフレクションする
3.実践報告(7) 腹膜透析患者の看護:導入期看護―「妻と二人でやっていく」と他者に支援を求められない患者の事例から
髙井 奈美
1
1名古屋大学医学部附属病院看護部・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
言いづらさ
,
スティグマ
,
腹膜透析導入期
Keyword:
言いづらさ
,
スティグマ
,
腹膜透析導入期
pp.303-307
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000830
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慢性疾患を管理するうえで患者は自分のことを伝えられない“言いづらさ”を抱えている.これは,慢性疾患に特有の症状が他者に伝わりにくいためともいわれる.またたとえ労力を使い,症状が他者に伝わったとしても“病者である自分”というアイデンティティをさらけ出すことになるのである.患者が疾患管理を自分らしく行うために医療者ができることは,初めて患者が管理するそのタイミングに患者理解を深めることや寄り添うケアをすることにあると考える.
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