特集 慢性腎臓病の看護実践をリフレクションする
3.実践報告(9)後期高齢透析患者の看護―最期に過ごす場所を調整する
米村 朋代
1
1六甲アイランド甲南病院看護支援センター・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
高齢透析患者
,
多職種カンファレンス
,
意志の尊重
Keyword:
高齢透析患者
,
多職種カンファレンス
,
意志の尊重
pp.315-319
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000832
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単独世帯の高齢透析患者が増加している.患者はフレイルや認知症の発症により,独居生活が困難になる.本事例は,独居高齢透析患者がフレイル状態となり生活が困難になったため,新たな生活を再決定した事例である.フレイル状態となった患者は,ケアマネジャーにケアマンションの退去を勧められ,転居の話が進んでいた.看護師は患者が転居に納得できていないことを知り,多職種カンファレンスを設けた.各専門職の立場から患者を分析し,最善の方法を提示した.家族・本人も納得し転居に同意した.看護師は,早い段階から患者に残された時間をどのように過ごしたいかを確認し,関係者と連携し患者が望む過ごし方ができるように支援することが重要である.
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