特集 透析患者の希望(ホープ)を照らす
5.各論:事例紹介(3) 生活に寄り添い,共感することで引き出されるそれぞれの希望
水内 恵子
2
,
坂 さとみ
2
,
藤井 亜美
2
,
西 朋美
2
,
森 美穂
2
,
池田 潔
1
1池田バスキュラーアクセス・透析・内科
2池田バスキュラーアクセス・看護師
キーワード:
希望
,
寄り添い
,
気づかい
,
共感
,
生活の自己効力感
Keyword:
希望
,
寄り添い
,
気づかい
,
共感
,
生活の自己効力感
pp.1225-1230
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002715
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透析患者は,死を身近に感じながらも,透析治療により生きる希望をもつことができる.しかし,継続する治療への負担感や病状の悪化,心理・社会的な問題などさまざまな出来事は,患者の希望を喪失させ修正を余儀なくする.VA トラブルで絶望した患者の希望につながったのは,カテーテル透析の提案と患者に寄り添った丁寧なケアであった.ある高齢患者は透析以前に生活自体が困難で,生きることを諦めていた.だが,看護師が辛抱強く関わって訪問看護を導入し,心地よい生活環境が整ったことで,生活への希望をもてるようになった.身近な人の支援や社会的環境は「希望」に影響する.看護師が透析患者の生活に寄り添い支援することは希望の創造につながる.
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