症例
帝王切開瘢痕部症候群術後の妊娠経過中に著明な筋層の菲薄化を認めた1例
田中 愛理佳
1
,
田中 大貴
1
,
東元 孔志
1
,
内田 今日香
1
,
田口 裕樹
1
,
大神 靖也
1
,
弓削 乃利人
1
,
穴見 愛
1
R. Tanaka
1
,
H. Tanaka
1
,
K. Higashimoto
1
,
I. Uchida
1
,
Y. Taguchi
1
,
S. Ooga
1
,
N. Yuge
1
,
A. Anami
1
1国立病院機構別府医療センター産婦人科
pp.1597-1601
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003221
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帝王切開瘢痕部症候群(CSS)は帝王切開後の陥凹性瘢痕により,過多月経や不正性器出血,続発性不妊症などをきたす。今回,CSS術後の妊娠症例を経験した。症例は第1子を帝王切開分娩で出生し,3年後の不妊治療中にCSSと診断され,帝王切開瘢痕部の修復手術を受けた。その後,人工授精で妊娠が成立し,当院へ紹介となり,妊娠28週2日に胎児機能不全の診断で緊急帝王切開分娩となった。CSSの診断法や治療法の選択基準,その後の妊娠管理方法は確立されておらず,さらなる症例の蓄積が必要であると考えられた。
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