症例
術前診断が困難であった多囊胞性腹膜中皮腫の1例
東元 孔志
1
,
田中 愛理佳
1
,
田中 大貴
1
,
内田 今日香
1
,
田口 裕樹
1
,
大神 靖也
1
,
弓削 乃利人
1
,
穴見 愛
1
K. Higashimoto
1
,
E. Tanaka
1
,
H. Tanaka
1
,
I. Uchida
1
,
Y. Taguchi
1
,
S. Ooga
1
,
N. Yuge
1
,
A. Anami
1
1国立病院機構別府医療センター産婦人科
pp.1093-1097
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003122
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53歳女性。筋腫分娩および卵巣漿液性線種の疑いと診断し,開腹術を施行したところ,多房性小囊胞を大量に腹腔内に認めた。術中迅速診断では多囊胞性腹膜中皮腫疑いであった。囊胞性病変の完全摘出は困難で,最終病理診断は多囊胞性腹膜中皮腫であった。術後追加治療を施行せず,現在のところ残存病変の増大を認めていない。多囊胞性腹膜中皮腫は極めてまれな疾患であり,文献的考察を加えて報告する。
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