今月の臨床 不妊女性に対する手術療法─適応・タイミングと手技のコツ
帝王切開瘢痕症候群
谷村 悟
1
,
舟本 寛
1
1富山県立中央病院産婦人科
pp.220-226
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208618
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●診断のポイント:月経後に少量の出血が排卵まで続くという主訴が多い.卵胞期に子宮創部陥凹と子宮内腔に黒褐色の血液が貯留する.しかし,黄体期には目立たない.
●手術のタイミング:保存的治療の報告は少なく,子宮内腔に黒褐色の血液を認めたら手術治療を勧める.黒褐色でなく薄い茶色の液体が貯留している場合は数周期保存治療を試みてもよい.
●手術のコツ:手術には腹腔鏡と子宮鏡,2つの異なる方法があり,当院では子宮創部の厚みと子宮の屈位で術式を選択している.
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