症例
妊娠17週で子宮破裂をきたした腹腔鏡下卵管間質部切除術後妊娠の1例
新貝 妙子
1
,
井ノ又 裕介
1
,
勝間 慎一郎
1
,
中村 恭子
1
,
広瀬 奈津子
1
,
中山 裕晶
1
,
弓削 乃利人
1
,
穴見 愛
1
T. Shingai
1
,
Y. Inomata
1
,
S. Katsuma
1
,
K. Nakamura
1
,
N. Hirose
1
,
H. Nakayama
1
,
N. Yuge
1
,
A. Anami
1
1別府医療センター産婦人科
pp.451-455
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002126
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卵管間質部妊娠は比較的稀な疾患であり,治療法は手術療法や薬物療法である。卵管間質部妊娠治療後の妊娠の際に子宮破裂をきたした症例報告が散見される。今回,腹腔鏡下卵管間質部妊娠術後に長期間メトトレキサート(MTX)の全身投与を要し,その2年半後に妊娠成立したが,妊娠17週で子宮破裂を生じた1例を経験した。卵管間質部妊娠術後は既往帝王切開術後,筋腫核出術後と同様に次回妊娠で子宮破裂のリスクがあるため,注意深い周産期管理が求められる。
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