診療
進行再発卵巣癌に対するレジメン選択
-—三海婦人科癌スタディグループ(SGSG)アンケート調査結果—
澁谷 剛志
1
,
長尾 昌二
1
,
佐藤 慎也
2
,
竹原 和宏
3
,
宇佐美 知香
4
,
中村 圭一郎
5
,
古宇 家正
6
,
末岡 幸太郎
7
,
紀川 純三
8
T. Shibutani
1
,
S. Nagao
1
,
S. Sato
2
,
K. Takehara
3
,
T. Usami
4
,
K. Nakamura
5
,
I. Kou
6
,
K. Sueoka
7
,
J. Kigawa
8
1兵庫県立がんセンター
2鳥取大学
3四国がんセンター
4愛媛大学
5岡山大学
6広島大学
7山口大学
8松江市立病院
pp.1105-1108
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001877
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目的:進行卵巣癌に対するレジメン選択は,ベバシズマブ(BEV)の使用を含め施設間で異なっている可能性がある。われわれはわが国におけるレジメン選択の現状を把握することを目的とし,三海婦人科癌スタディグループ(SGSG)参加施設へアンケート調査を実施した。
方法:2019年9月にSGSG参加施設35施設に対して,初回術後治療,術前化学療法(NAC),インターバル腫瘍減量手術(IDS)後,プラチナ感受性再発,のそれぞれのタイミングで第一選択として使用するレジメンをアンケート形式で調査した。
成績:全35施設中20施設から回答があった。初回術後治療としてTC+BEV療法を第一選択としている施設は15施設(75%)であった。プラチナ感受性再発に対してBEV併用レジメンを第一選択としている施設は17施設(85%)であった。NACにおける第一選択のレジメンはTC療法が8施設(40%),dose-dense TC療法が6施設(30%),TC+BEV療法が6施設(30%)であった。IDS後にレジメンを変更している施設が8施設(40%)あった。
結論:初回治療とプラチナ感受性再発に対してBEV併用レジメンを使用している施設が多く,NACの治療方針は多様であった。
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