症例
再発時にペムブロリズマブが著効した子宮体部脱分化癌の1例
山本 香澄
1
,
梶本 和義
2
,
長尾 昌二
1
,
山口 聡
1
K. Yamamoto
1
,
K. Kajimoto
2
,
S. Nagao
1
,
S. Yamaguchi
1
1兵庫県立がんセンター婦人科
2同 病理診断科
pp.793-798
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001792
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症例は53歳,主訴は不正性器出血。子宮内膜組織診は類内膜腺癌Grade 2,骨盤部MRIでは子宮体部に結節状腫瘤を認めた。子宮体癌ⅠA期の術前診断で腹腔鏡下単純子宮全摘,両側付属器切除術を実施。術後の病理組織診断はpT1a,脱分化癌,高度のリンパ管侵襲を認めた。術後補助化学療法はTC療法を実施したが,8カ月後肺門部リンパ節,肺転移をきたした。TC療法を再開したが効果なく,MSI-Highを確認しペムブロリズマブを開始。2サイクル後軽度増悪傾向を示したが4サイクル後に縮小に転じ,以後奏効を維持している。
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