臨床経験
MISで腫瘍細胞飛散を回避する
-—出血させず時短で腟カフを閉鎖する方法—
出浦 伊万里
1
I. Deura
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
pp.1109-1113
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001878
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子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘出術(LRH)がわが国で保険収載された直後,第Ⅲ相ランダム化比較試験laparoscopic approach to cervical cancer(LACC)trialによって,minimally invasive surgery(MIS)による広汎子宮全摘出術は開腹手術と比べて腫瘍学的予後が劣ることが示された。MISにおける腫瘍細胞の腹腔内飛散がその一因と考えられ,腫瘍細胞飛散を回避する手段として腟カフ閉鎖の有用性が報告されている。本稿では,LRHにおいて出血させずに時短で腟カフを閉鎖する方法について解説する。
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