診療
再発婦人科がんに対する手術療法の検討
宮上 眸
1
,
宇佐美 知香
2
,
松元 隆
2
,
井上 彩
2
,
安岡 稔晃
2
,
松原 裕子
2
,
藤岡 徹
2
,
松原 圭一
2
,
杉山 隆
2
H. Miyaue
1
,
T. Usami
2
,
T. Matsumoto
2
,
A. Inoue
2
,
T. Yasuoka
2
,
Y. Matsubara
2
,
T. Fujioka
2
,
K. Matsubara
2
,
T. Sugiyama
2
1愛媛県立新居浜病院産婦人科
2愛媛大学医学部附属病院産婦人科
pp.59-62
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001153
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再発婦人科がんの多くは化学療法抵抗性を示し,現在のところ確固たる治療法は確立されていない。当科では局所的な再発病変に関して他臓器切除を含めた手術療法を積極的に行っており,2013年以降に当科にて再発と診断し手術療法を行った9例の婦人科がん症例について後方視的検討を行った。再発手術は全例肉眼的残存なく完遂しており,術後3例で再発を認めた。再発からの生存期間は中央値39カ月(8〜68カ月)であった。再発婦人科がんであっても,局所的な再発でとどまり,手術までの期間他臓器への転移をきたさなければ,消化管・尿路合併切除も含めて積極的な手術療法を行うことで比較的良好な予後が得られた。
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