特集 最新知識の理解に役立つ 産婦人科医療の変遷と展望
生殖医療
1.ARTにおける調節卵巣刺激法
浜谷 敏生
1
T. Hamatani
1
1慶應義塾大学病院リプロダクションセンター(センター長),慶應義塾大学医学部産婦人科学教室(専任講師)
pp.1061-1067
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001871
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ARTにおける卵巣刺激では,複数の均一な卵胞の発育を導き,LHサージを抑制して採卵まで自発排卵が起こらないようにすることが必要である。複数の卵胞発育を促すためには,ゴナドトロピン製剤,クロミフェン,アロマターゼ阻害薬があり,一方でLHサージ抑制には,GnRHアゴニスト,GnRHアンタゴニスト,プロゲスチンなどが用いられる。卵巣刺激法の選択に際しては,年齢,血中抗ミュラー管ホルモン(anti-Müllerian hormone;AMH)値,FSH基礎値,月経中の胞状卵胞数(antral follicle count;AFC)により卵巣予備能を評価することが重要である。
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