特集 排卵誘発のすべてⅡ ART編
9.AMHと調節卵巣刺激
浅田 義正
1
Y. Asada
1
1医療法人浅田レディースクリニック
pp.1597-1602
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001992
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アンチミューラリアンホルモン(AMH)は,卵巣予備能のマーカーとして定着しつつある。AMH値は,体外受精において卵巣刺激で採れる卵子の数とよく相関する。調節卵巣刺激法の選択と開始投与量の決定,不妊治療のステップアップのスピードを年齢とAMHで決めている。卵巣刺激は刺激法によって成績が変わるのではなく,成熟卵の数によって成績が変わる。したがって成熟率にこだわることが大切である。理想の体外受精をOne and Doneと考えている。一生に一度の採卵で複数の妊娠を可能にし,老化しない凍結受精卵で妊娠率を維持し,計画的に妊娠してほしい。自分のAMHを知って,人生設計の際の優先順位を決めるためにAMHを活かしてほしい。
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