今月の臨床 新診断基準となったPCOS―治療と管理のフロントライン
保険診療と新診断基準で考える治療戦略
【PCOS症例への不妊治療②】
ARTでの卵巣刺激法の工夫
黒田 恵司
1
1杉山産婦人科丸の内
キーワード:
多囊胞性卵巣症候群
,
卵巣刺激
,
卵巣過剰刺激症候群
Keyword:
多囊胞性卵巣症候群
,
卵巣刺激
,
卵巣過剰刺激症候群
pp.330-336
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790030330
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●多囊胞性卵巣症候群(PCOS)をもつ女性の生殖補助医療における卵巣刺激では,卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症リスクを抑え,かつ採卵後の高い妊娠成績を保つことが重要.
●基本的に高卵巣刺激法(連日≧225IU/日)は避け,中卵巣刺激法(連日<225IU/日もしくは短期間投与)によるアンタゴニスト法もしくはPPOS法を推奨する.
●卵巣刺激中にレトロゾールを併用することでOHSSの発症リスクを抑えることが可能.
●原則,採卵前の卵成熟誘起はGnRHアゴニスト製剤で行い,全胚凍結を行うことを推奨する.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.