特集 排卵誘発のすべてⅡ ART編
2.ART患者卵巣刺激—アンタゴニスト法
和田 龍
1
,
向田 哲規
1
R. Wada
1
,
T. Mukaida
1
1広島HARTクリニック
pp.1553-1558
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001985
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ART医療全般において,ARTラボ部門の特殊技術と同様に重要であるのは臨床部門が担当する卵巣刺激管理であり,単一周期からより多くの良好成熟卵を得るために卵巣機能を適切に評価し,それを基に誘発方法を選択することはとても重要である。現在,GnRHアゴニスト法,GnRHアンタゴニスト法,黄体ホルモンを併用するPPOS法,その他低刺激法が患者背景に応じて用いられており,新しい薬剤の導入や用法の変遷から絶えず進化し,その比較検討が常に行われている現状がある。ART医療に携わる関係者はこれらに関する最新の情報を入手し,臨床的有用性を考慮し導入する工夫が必要である。本稿では,最近使用されるようになった内服のGnRHアンタゴニスト製剤であるレルゴリクスを中心にGnRHアンタゴニスト法に考察を加えた。
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