特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第4章 心臓以外の超音波検査
10.四肢骨格の異常
-e.羊膜索シークエンス
吉澤 ひかり
1
,
関谷 隆夫
1
,
藤井 多久磨
1
H. Yoshizawa
1
,
T. Sekiya
1
,
T. Fujii
1
1藤田医科大学産婦人科学講座
pp.1528-1532
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001545
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羊膜索症候群は1685年にPortalにより初めて報告された概念で,妊娠初期になんらかの原因で羊膜の一部が破綻して紐状の羊膜索(amniotic band)が形成され,これが胎児の身体各部に癒着や絞扼を起こすことで成長障害や形態異常をきたす状態とされている1)。本症では,重症度によって予後が異なることから,正確な出生前診断が必要である2)。
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