トピックス
日本に滞在する外国人へのプライマリケアにおける問題点の考察
有井 みのる
1,2
,
有井 直人
2
1あい川口こどもクリニック
2順天堂大学医学部附属静岡病院小児科
キーワード:
外国人診療
,
通訳者
,
翻訳機
,
患者への自助ツール
Keyword:
外国人診療
,
通訳者
,
翻訳機
,
患者への自助ツール
pp.965-970
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001845
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
日本に滞在する外国人によりよい医療を提供するため,プライマリケアでクリニックを受診する際,彼らが医療機関に最も期待することについて質問紙法で調査した.国籍は多種多様であったが約7割はアジア圏であり,主なコミュニケーション言語は英語か日本語であった.彼らの多くは受診時に症状を説明できるかについて不安があり,医療者には疾患についての詳しい説明を最も希望していた.医療機関への希望としては自国の言葉が通じるようになってほしいという意見が多数みられ,言語の壁を感じていると思われた.医療通訳や翻訳機を使用しての診療も一般的にはなってきたが,それに伴う問題についても考察した.
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.