ナマステ!ネパール・8
滞在7か月目の憂うつ
秋田 智枝
pp.946-948
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919926
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ネパールに来て7か月目を過ごしています.家の周りには今,梨,桜,桃の花が咲き,のどかな春という感じです.乾期のため,外に出ると陽ざしは強く,車が走るとほこりが霧のようにあたりにたちこめます.それにもめげずに,私は毎日シタールのレッスンに通っています.シタールというのは,弦は18本,共鳴部が2つあるインドの古典楽器です.日本にも何年か前,ラビ・シャンカールという演奏家が来たことがあります.シタールのレッスンは1時間半,弦を押さえる指の痛みをこらえきれぬようになった頃,‘では,また明日’と先生が言い,私は喜んでおいとまします.
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