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ネブライザー吸入療法の工夫に関する研究
河上 千尋
1,2
,
児玉 摂子
1
,
小川 哲
1
,
芦田 明
3
1済生会吹田病院小児科
2済生会茨木病院小児科
3大阪医科薬科大学小児科
キーワード:
ネブライザー吸入療法
,
工夫
,
飽和化
,
強化子
Keyword:
ネブライザー吸入療法
,
工夫
,
飽和化
,
強化子
pp.971-977
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001846
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ネブライザー吸入療法(吸入)実施時の工夫の効果を調べた.呼吸器疾患で入院し吸入を受けた1~3歳児82例について,児の受容時間(開始~顔をそむける)と保護者の評価(5~0)点を,吸入器全体を覆う擬装と吸入後のシール授与という工夫のあり,なしで比較した.工夫あり(40例)は工夫なし(42例)にくらべ受容時間が入院2日目に53秒延長した(p=0.09).工夫あり対工夫なしで評価点が「満足側」になるオッズ比は,入院日0.9[95%信頼区間(CI):0.2-3.7,p=1.00],退院日6.3(95%CI:1.2-32.8,p=0.05)であった.両群の差は統計学的に有意ではなかったが,工夫の効果を定量的に比較できる可能性があることが示された.
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