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特集 宇宙の極限環境から生命体の可塑性をさぐる
Ⅱ.宇宙滞在の高次機能への影響
宇宙滞在による骨組織への影響
Effects of microgravity on bone homeostasis
篠原 正浩
1
Shinohara Masahiro
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科システム発生・再生医学
キーワード:
微小重力
,
骨代謝
,
破骨細胞
,
RANKL
Keyword:
微小重力
,
骨代謝
,
破骨細胞
,
RANKL
pp.133-137
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200774
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宇宙環境のような微小重力環境では,力学的負荷が小さくなるため骨量が減少する。また,地上でも長期間にわたる寝たきり状態でも骨量が減少するなど,地上の脊椎生物にとって重力による力学的荷重は骨組織を正常に保つための重要な要素である。これまでの研究から力学的非荷重による骨量減少の病態理解は進んでいるが,分子レベルでの骨量減少のメカニズム解明は道半ばである。
本稿では力学的非荷重による骨量減少について,骨破壊を担う破骨細胞を中心に概説する。
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