特集 結核低まん延から結核ゼロへの課題と展望—外国生まれ結核患者への対応
国内における外国生まれ結核患者の診断と治療に関する課題と展望—医療機関の立場から
橋本 理生
1,2,3
1国立国際医療研究センター病院 呼吸器内科
2国立国際医療研究センター病院 国際診療部
3ハノイ医科大学
キーワード:
外国人診療
,
結核
,
薬剤耐性
Keyword:
外国人診療
,
結核
,
薬剤耐性
pp.41-48
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210216
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ポイント
◆外国出生結核患者の診療は、結核症の特徴と外国人医療の特徴が合わさり、そこに高い罹患率と高い薬剤耐性率という結核高まん延国の状況が加わる。
◆適切な診断に基づいた適切な治療を完遂することを目指し、患者を中心に、医師・病院や保健所だけにとどまらずさまざまな部署や職種が連携しての対応が望まれる。
◆治療成功には、患者本人がしっかり治療の意義や薬の副作用などを理解し主体的に治療に関わっていくことが大切であり、外国出生結核患者でも同様である。
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