Japanese
English
総説
日本における患者家族滞在施設とその現状について
Hospital Hospitality House in Japan
植田 洋子
1
Yoko UEDA
1
1特定非営利活動法人ファミリーハウス
1Nonprofit Organization Family House
キーワード:
滞在施設
,
精神的支援
,
第二のわが家
,
Hospital Hospitality House
,
Mental supports
,
Home away from Home
Keyword:
滞在施設
,
精神的支援
,
第二のわが家
,
Hospital Hospitality House
,
Mental supports
,
Home away from Home
pp.1-8
発行日 2003年6月30日
Published Date 2003/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200201
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はじめに
日本に患者とその患者家族のための滞在施設が誕生して12年あまりが経とうとしている。患者家族滞在施設(以下、滞在施設)は、米国で生まれ、世界に広がった。日本では患者家族宿泊施設、あるいはファミリーハウス、サポートハウス等の名前で呼ばれている。
はじめに、本文での滞在施設の定義を明らかにしておきたい。先に述べたように近年では、宿泊施設と呼ぶところもある。発足当時は法的な関係上、宿泊という言葉はあえて使用しなかった。現在では厚生労働省の支援を得て全国に普及したこともあり、宿泊という言葉も用いられるようになっている。ここでは以下のように定義し、滞在施設と呼び、その成り立ちと日本の現状、果たしている役割について述べてみたい。
「特定の病院で、がん等難病の治療を受けるために遠隔地から来る患者あるいは患児とその家族が、病院の近くで安価に宿泊でき、また利用する家族同士が情報交換を行い、支えあいができることを目的とする施設」
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