特集 感染症2020―冬のインフルエンザ・夏のオリンピックに備える
Overview
感染症症状を主訴に来院した外国人診療の注意点
守山 祐樹
1
,
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター国際感染症センター
キーワード:
外国人診療
,
輸入感染症
,
感染対策
Keyword:
外国人診療
,
輸入感染症
,
感染対策
pp.11-15
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_11
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Summary
▪外国人は日本人と比較して,麻疹,風疹,水痘,結核など感染性の高い疾患に罹患している可能性が高い.
▪受付や待合室で積極的に上記疾患の疑いがある患者を拾い上げ,場合によっては隔離が必要となる.
▪外国人診療では文化的,金銭的な面で日本人と同じように診察できないことを覚えておく.
▪輸入感染症の鑑別は渡航元,潜伏期間,曝露歴で考える.
▪まずはマラリアの可能性を疑い,その後に他の鑑別を考える.
© Nankodo Co., Ltd., 2020